星降る夜に、きみと永遠の恋をした

三つの願いごと

雨は昔から嫌いだった。


天気が悪いと頭が痛くなるから。

お気に入りの靴が雨で濡れて汚れるから。

どんよりした空に、テンションまで下がるから。


でも、雨が降った時にだけ作る、秘密基地は好きだった。


『あかり、もっとそっち寄って』

『やだ。流星こそ、もっとちっちゃくなってよ』


家の前の玄関ポーチで、持ち寄った傘をいくつか広げて、ドーム型にした“秘密基地”。

外から見たらきっと滑稽なその空間は、それでもわたし達だけの特別な場所だった。


『あかりはさぁ、ユーレイって信じるか?』

『ユーレイ? ユーレイって、あの?』

『うん。透けて見えるとか、足がないとかっていうアレ』



突拍子のない流星の“もしも”話は珍しいことじゃなかった。


『うーん、どうなんだろ。いるのかもしれないけど、見たことないからなぁ……』

『おまえ、そういうとこ結構ゲンジツテキだよな』

『いいじゃん。そういう流星はどうなの。信じてるの?』


わたしの問いに、流星はすぐに首を振った。
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