星降る夜に、きみと永遠の恋をした
「自分の行きたいとこ、行っていいんだよ?」


声を潜めて言ってみたけれど、流星はわたしと一緒に一組の教室に来た。


楽しそうに話をしているグループの間を抜けて、自分の席につく。

鞄の中から図書室で借りた本を出して、読みかけのページを開いた。


「何それ、小説?」


傍にしゃがみ込んだ流星が、不思議そうに手元を覗き込んでくる。


「へぇ。マンガしか読まなかったのに」

「……うるさいなぁ。最近ハマってるの」


うそ。字ばっかりの小説はあんまり得意じゃないし、今でもマンガが好き。

だけど、この広い教室で何もしないまま一人でいるのは苦しくて、いつしか本の中の世界に逃げることが当たり前になった。


「本ばっか読んでると賢くなっちゃうぞー」


流星は特に気に留める様子もなくそう言ったかと思えば、ふわりと浮かび上がった。


「え……」


う、浮けるんだ……。

幽霊っぽいところを目の当たりにして、わたしは目を見張る。

それに気が付かない流星は、ふわふわと浮かんだまま教室の後ろにあるロッカーの方へ移動していった。


「……」


あれだけ軽く移動できるのに、学校に来るまで、流星はわたしの隣をわざわざ歩いていた。
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