星降る夜に、きみと永遠の恋をした
『MonsterAの新刊持ってきたぞ! もう俺読んだから、あかりも早く読んで語ろうぜ!』

好きなことには常に全力で、周りを巻き込む力があった。


『やばい、夏休み楽しみすぎて宿題全然やってねぇ。助けて、あかり』

やれば出来るくせに勉強には不真面目で、夏休みの終わり頃には毎年泣きついてきた。


『流星嵐って言って、嵐みたいに星が降ることがあるんだってさ。いつか一緒に見ようぜ』

少し照れくさそうにしながら、未来にわたしの姿を描いてくれた。


流星の色んな表情を、今も鮮明に、つい昨日のことのように思い出せるのに。


「あーちゃん」


雨音を縫うように聞こえた、わたしを呼ぶ声。

顔を上げると、見知った人が立っていた。


「たい、ちゃん」


流星よりも少し長い、サラサラの髪。

流星よりもぱっちりとした二重は、それでも笑うと同じように細くなる。

たいちゃん──澤田太陽(たいよう)くんは、七つ歳の離れた弟の流星とよく似ている。


「あーちゃんが出て行くところが見えたから。……大丈夫?」
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