星降る夜に、きみと永遠の恋をした
「いってきまーす……」


鉛みたいに重い気持ちを引きずって家を出た。

十二階建てのマンションの九階。
一階ごとに五つある家のうち、廊下の突き当りがうちで、エレベーターの正面が流星の家だ。

見慣れた黒い玄関扉からは、頭に寝癖をつけた流星が今にも飛び出してきそうな気がして。


「……」


流星の家の玄関を見ないようにして、下から昇ってきたエレベーターに乗り込んだ。


とぼとぼとした足取りで学校に向かう。

流星の告別式から三日が経ち、一年生の教室がある四階には賑わいが戻りつつあった。


「おはよー」

「おはよう」


朝の挨拶が行き交う中、わたしはまっすぐに窓際の自分の席に向かう。


「おはよ、あかりちゃん」


途中で、小学校が同じだった子が声をかけてくれたけれど、挨拶をしたあとはすぐに仲良しグループの会話に戻っていった。


中学生になって、早三ヶ月。

一年一組の教室で、わたしは今日も一人ぼっちだ。


もともと人見知りをする性格だったことに加えて、入学直後に風邪を引き、学校を一週間休んだ。

元気になって学校に行けるようになった頃には、クラスではもうグループが出来上がっていて、わたしは完全に友達作りに失敗してしまった。

小学校の頃に仲が良かった二人ともクラスが離れ離れになって、前みたいに一緒にいることはない。


『なに一人で歩いてんの、あかり』
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