星降る夜に、きみと永遠の恋をした
「地味にきついよな、雨の日の練習メニュー」

「そうなんだよな。俺、雨の日すげー嫌い」

「俺も」

「な。……そんなんでも、楽しんでやってたのが澤田だったんだけどなー……」


さみしげな戸崎くんの声がやけに響いて聞こえた気がした。


ねぇ、戸崎くんが寂しそうにしてるよ。返事しなよ、流星。

いるはずのない流星の姿を無意識に探しそうになって、はっとする。


違う。もう流星はいないんだ。


襲いくる現実を断ち切るように顔を伏せる。

髪の隙間から覗いた窓の向こうには黒い雲が広がっていて、降り続く雨が窓ガラスを濡らしていた。




わたしが所属している美術部には、幽霊部員がたくさんいる。

うちの中学校は全員何かしらの部活に入らなくちゃいけないけれど、部活動に意欲的じゃない子も多い。

そういう子たちはみんな、ゆるいと噂の美術部に所属して、放課後はまっすぐ家に帰るのだ。


かく言うわたしも何となく美術部に入ったクチで、部活には行ったり行かなかったり。

流星がいなくなってからは余計に行く気になれなくて、今日も美術室には立ち寄らずに学校を出た。


薄暗い道を傘を片手に歩き、立ち寄ったのはマンションの手前にある公園だった。


「おはぎー……」


すべり台とベンチがあるだけの小さな公園。

昔はよく、暗くなるまでここで遊んだ。
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