星降る夜に、きみと永遠の恋をした
すべり台の陰をそっと覗き込めば、真っ黒な一匹の猫が雨宿りしていた。


「いた……」


自由気ままなこの黒猫に、“おはぎ”なんて名前をつけたのは小学四年生の頃だった。

名付け親は、わたしと流星のどっちだったっけ。


傘を差したまますべり台の下に潜り込むと、おはぎは仕方ないなぁと言った様子でわたしに近付いてきてくれた。


「おはぎ、雨だね」


背中をそっと撫でてやると、おはぎが低い声で鳴いた。


「もうすぐ七月になるのに、雨だからかな、ちょっと寒いや。おはぎはどう、寒くない?」


おはぎは鳴かない。

足元の土は、連日の雨を含んでどろどろになっている。


「ねぇ、おはぎ」


その場にしゃがみ込んで膝を抱える。


「流星、いなくなっちゃった」


流星の死を聞かされてから数日。

わたしの目は、無意識に流星を探し続けている。


これからも当たり前にいるんだと思ってた。

一緒に大人になっていくんだって思ってた。

だから、その近さに甘えて、ひどい言葉を投げつけた。
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