無自覚に胸キュンさせてくる御曹司が対処しにくい。
「俺さ、世界に同じ人はいないと思ってて。当たり前と言えば当たり前だけど似ていても違う。だから割と誰かと話すのが好きなんだ。想定した言葉と似ている時はあっても、完全一致は中々ないから」
穏やかな顔で話す冬我さんは、会った時よりリラックスしているように見えた。
「ちなみに俺がポテトチップスを好きって知ると『えー、意外』『脂っこいもの嫌いそう』とか言われることがあって。まぁ営業しやすいように爽やかっぽい見た目にしてる俺のせいもあるけど。でもそういう意見を言う人も一語一句同じは難しい。だから面白いんだ」
「…………」
「どうしたの?」
私が何も相槌を打たずに聞いていたので、冬我さんが話すのをやめてしまう。
「興味深い話だったので真剣に聞いていただけで……」
「今の話が?」
「はい、素敵な考え方だなと思って。人はそれぞれ違うって分かっていても、いざそう思える人は少ないだろうなと思います。私だって『こういうタイプは苦手だな』とか全然考えちゃいますし」
「それはそれで別にいいんじゃない? それこそ人それぞれでしょ」
あっけらかんとそう言い放つ冬我さんを見て、煌也くんがこの人を真似ようとした理由が分かる気がした。
穏やかな顔で話す冬我さんは、会った時よりリラックスしているように見えた。
「ちなみに俺がポテトチップスを好きって知ると『えー、意外』『脂っこいもの嫌いそう』とか言われることがあって。まぁ営業しやすいように爽やかっぽい見た目にしてる俺のせいもあるけど。でもそういう意見を言う人も一語一句同じは難しい。だから面白いんだ」
「…………」
「どうしたの?」
私が何も相槌を打たずに聞いていたので、冬我さんが話すのをやめてしまう。
「興味深い話だったので真剣に聞いていただけで……」
「今の話が?」
「はい、素敵な考え方だなと思って。人はそれぞれ違うって分かっていても、いざそう思える人は少ないだろうなと思います。私だって『こういうタイプは苦手だな』とか全然考えちゃいますし」
「それはそれで別にいいんじゃない? それこそ人それぞれでしょ」
あっけらかんとそう言い放つ冬我さんを見て、煌也くんがこの人を真似ようとした理由が分かる気がした。