【不定期更新】無自覚に胸キュンさせてくる御曹司が対処しにくい。
「真面目なんだが、真面目すぎるというか。すぐに対処しなかった私も悪いのだが、正直もうめんどくさ……いや、なんでもない」

確実に面倒臭いと聞こえた気がしたが、そんなことを亮磨さんが言うはずがないので勘違いだと思っていた。

煌也くんと顔を合わせるまでは。




「久しぶりですね、藤香さん。お会い出来て嬉しいです。昔から可憐(かれん)で素敵な女性でしたが、さらに美しく魅力的な女性に成長していて驚きました。再会出来たことに感謝しないといけませんね」




そして、そのまま私を抱きしめた。

わずか数秒間の話。

煌也くんは海外留学もしていたらしいので、そのような習慣が根付いているのかもしれないと頭によぎる。

でも、今の言葉は何!? それに何かがおかしくない!?

ていうか、煌也くんは大人しいタイプでこんなことを言う人じゃなかったよね!?

そんな混乱のまま、私は顔が赤いのを誤魔化せているか心配だった。

しかし目の前にある彼の顔を確認した瞬間……思ったこと、言いたかったこと、全てが吹き飛んだ。
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