無自覚に胸キュンさせてくる御曹司が対処しにくい。
「着いたよ」

煌也くんに言われて周りを見渡すと、まだ公園の中まで入っていないのに、どう見てもいつもより人が多い。

「今日は何かイベントでもやっているの?」

「そう、藤香ちゃんが喜びそうなイベント」

そう言われれば、つい期待して足が速くなってしまう。

そして、すぐに煌也くんがここに連れてきた理由が分かった。


「紅葉のライトアップだ!」


煌也くんを置いて、先に走って紅葉に向かってしまう。

「あ、急に走っちゃってごめん……!」

「全然。喜んで貰えて嬉しい」

そう言ってくれる煌也くんの顔は本当に嬉しそうで、その言葉が本心だと分かった。
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