無自覚に胸キュンさせてくる御曹司が対処しにくい。
「でも、それは……なんていうんだろう、きっと久しぶりに会ったから仕方ないんだと思う。まだどこか慣れてないだけ。だから、もっと仲良くなりたいな」
煌也くんは紅葉に目もくれず、私の顔をしっかりと見ていた。
「私ね。幼い頃煌也くんに会った時、煌也くんに救われたことがあるの。私が落ち込んでいた時に慰めてくれた」
「いつのこと?」
「時期はしっかり覚えてないけど、小学生くらいの時かな? 友達に『藤香ちゃんは面白くない!』って言われたんだよね。まぁ小学生だから友達も素直に言っただけなんだけど、私がつまんない性格なのも事実だったから。で、それを聞いた煌也くんがズバッと。なんて言ったと思う?」
煌也くんが答えるより前に、私はあの時を思い出してつい笑ってしまう。
「『藤香ちゃんは素直で真面目なだけ。それに面白い時もあるから』って。それで私が『どんな時が面白い?』って聞いたら、『楽しそうな時』って言ったの。言っている意味がすぐに分からなかったんだけど、ちゃんと聞いたら煌也くんの面白いは一緒にいて楽しいって意味だった」
思い出話をするのはどこか恥ずかしくて、私はいつの間にか顔を伏せていた。
「『藤香ちゃんが楽しそうだと僕も楽しい』って煌也くんが笑ってくれたから元気が出たの。なんていうか、単純だけど楽しく生きよう!って思えた。だから、その恩返しもしたくて教育係を引き受けたの」
自分の心臓が少しだけ速くなっているのが分かった。
「煌也くん、私いまここで一緒に紅葉が見れて楽しい。でももっと煌也くんと気軽に話せるようになって、話す時に緊張しなくなりたい」
静かに話を聞いていた煌也くんは、そこで口を開いた。
煌也くんは紅葉に目もくれず、私の顔をしっかりと見ていた。
「私ね。幼い頃煌也くんに会った時、煌也くんに救われたことがあるの。私が落ち込んでいた時に慰めてくれた」
「いつのこと?」
「時期はしっかり覚えてないけど、小学生くらいの時かな? 友達に『藤香ちゃんは面白くない!』って言われたんだよね。まぁ小学生だから友達も素直に言っただけなんだけど、私がつまんない性格なのも事実だったから。で、それを聞いた煌也くんがズバッと。なんて言ったと思う?」
煌也くんが答えるより前に、私はあの時を思い出してつい笑ってしまう。
「『藤香ちゃんは素直で真面目なだけ。それに面白い時もあるから』って。それで私が『どんな時が面白い?』って聞いたら、『楽しそうな時』って言ったの。言っている意味がすぐに分からなかったんだけど、ちゃんと聞いたら煌也くんの面白いは一緒にいて楽しいって意味だった」
思い出話をするのはどこか恥ずかしくて、私はいつの間にか顔を伏せていた。
「『藤香ちゃんが楽しそうだと僕も楽しい』って煌也くんが笑ってくれたから元気が出たの。なんていうか、単純だけど楽しく生きよう!って思えた。だから、その恩返しもしたくて教育係を引き受けたの」
自分の心臓が少しだけ速くなっているのが分かった。
「煌也くん、私いまここで一緒に紅葉が見れて楽しい。でももっと煌也くんと気軽に話せるようになって、話す時に緊張しなくなりたい」
静かに話を聞いていた煌也くんは、そこで口を開いた。