無自覚に胸キュンさせてくる御曹司が対処しにくい。
「あの、ドレスのレンタル代とかヘアセット代っていくらくらいでしょうか?」

「俺が出すよ? しかもドレスレンタルじゃないし」

「はい!? 頂けませんよ!?」

「いいよ、あげる。俺があげたいだけだし。一応まだ煌也と付き合う前でしょ? 許されるって」

冬我さんは笑いながらも、どこかいつもと違う気がする。

「ちなみに藤香ちゃんは一応俺の友人として呼んでるからドレスやヘアセットは俺のためだと思って。俺の見栄のため。だからむしろ遠慮なく貰って」

そう言って、冬我さんは無理やり私を部屋に押し込んだ。
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