無自覚に胸キュンさせてくる御曹司が対処しにくい。
(何考えてるの、私!)

本当に無意識だったんだと思う。

でも、それくらい煌也くんに早く気持ちを伝えたかった。

煌也くんが他の参加者の方に呼ばれて良かった。

私は私でちゃんとしないと。

そう思ったのに……目の前で他の参加者と話す煌也くんは穏やかに、でも楽しそうに笑っている。

冗談などは言えなくても、他の参加者の話に笑顔で相槌を打ちながら聞いている煌也くんに、周りも嬉しそうな顔をしている。

どう見ても、煌也くんが私に社交を習う必要なんてないように思えてしまう。

冬我さんに習った少しチャラめの社交術で、それに真面目さも入れて、努力して、精一杯自分の会社のために動いている。

そんな煌也くんを見ていると、私は煌也くんに必要ないんじゃないかとか卑屈な考えが芽生えてしまう。

何も成果があげられないうちに、煌也くんに告白されて、今だって浮かれているだけ。

ただ遠くで頑張っている煌也くんを見ているだけの私。

実際何も持たない私がこの場所で話せることなんてない。

分かっているのに、それでも色々と考えてしまう。
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