クールな先輩の溺愛は反則です!
ふぅっ…間に合った…!

わたしはそっと息をついて、席についた。

わっ…椅子もふかふかっ…。

ふふふっ…さすがエリート名門学園っ…!すごいなぁ…。

これだけで、何円かかるんだろう…。

わたしはぼーとしながら、そんなことを考えていた。

「ー次に、生徒会長のお話です」

わっ…び、びっくりした…。

椅子に気を取られていたから、スピーカーの音に気づかなかった…。

もう、入学式が始まってるんだ…。

そう考えると、緊張してきた…。

わたしは、背筋をピンっと伸ばした時だった。

「「「きゃあっ〜!」」」
 
とても騒がしい音が聞こえた。

えっ…な、なんだろうっ…。

わたしは悲鳴の後をたどる。

…う、わ…。

わたしの視線の先にいるのは───たぶん生徒会長さんだと思われる人。

とても、綺麗な人だった。

うん、イケメンって言っても良いほど。

女の子たちが騒ぐのも納得した。

「──みなさん、ご入学おめでとうございます。」

しんっとその場が沈んだ。

わたしは、この人がどれだけすごい人なのか、今わかった。

わたしは次の言葉も、耳に入ってこなかった。

「───みなさんにとって、華のような学園生活を送られることを、祈っております───」
 
最後の瞬間。

生徒会長さんと、バチっと目が合った。

…え?

いやいやっ、気のせいだよね。

こんなにもイケメンな人がわたしに、わざわざ目を合わせることも思えないし。

でも。

生徒会長さんはわたしに。

───わたしを食い入るような瞳を見せたんだ───


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