クールな先輩の溺愛は反則です!

第二章

「───各学年の、教室にお戻りください───」
 
キーンとスピーカーの音が聞こえた。

あれから、わたしの頭はずっと、あの人の瞳しか思い浮かばなかった。

食い入るような、あの瞳に。

わたしは、惑わされてしまったみたいなんだ───。

◇◆

わたしは、1−Sという看板を見上げる。

…ついに、この時がきた。

すうはあと息を吸う。

うん、大丈夫。

行ける───。

ーガラガラッ

みんなの視線が、一気にわたしに集まる。

わたしは一瞬内心びくっとしたけど、構わず歩いた。

───昔から、よくいじめられていた。

たぶん、この顔のせいだと思う。

よくない顔だと思う。この顔がコンプレックスなんだ。




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