クールな先輩の溺愛は反則です!
椅子を引いて、座る。

わたしはカバンから本を出そうとした時だった。

ートントンっ

控えめに、肩を叩かれた。

…え?

わたしは振り返ると、可愛い女の子がいた。

「…あの…」

なにか言いたそうにいしている女の子に、軽く微笑む。

「どうしたの?」

わたしはそっと聞く。

「わあっ、よかった、振り向いてくれた!」

笑うと花が咲いたみたいな可愛らしい女の子で、思わずふふっと笑みが出てしまう。

この子は、わたしの後ろの席の子なのかな?

「ふふふっ、どうしたの?」

そう言ったら、可愛い女の子が、わたしにガバッと頭を下げた。

「あのね…わたしと、友達になって!」

「…え?」

「え?ごめん…や、だった?」

わたしは驚いて、ポカンとしてしまう。

「ち、違うの!わ、わたしで良いのかなって…」

いきなりびっくりしたけど…めちゃくちゃ嬉しい。

「そんなこと言わないで!あなた、優しそうだったから!」

"優しそう"。

そう言われて、ほおが緩む。

「そ、そうかなぁ…」

ふふふっ…今日はいい日だ。


お母さん。友達、出来たよ。

わたしは天国にいるお母さんに向かってそう言った。
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