ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
プライベートでも遊びに行く仲のふたりには、隆矢にプロポーズされた報告をしていた。

別れ話も教えようとしたが、その前に夢美にガシッと腕を掴まれる。

「指輪なしなんて絶対にダメ。給料三か月分でダイヤの指輪は必須だよ。婚約指輪をけちるような人に、私の鈴花はあげられない!」

夢美の趣味は恋愛ドラマを観ることで、恋愛への理想が高い。

相手の容姿や性格だけでなく出会い方にまでこだわるから、可愛くて結構モテるのに交際経験はゼロである。

(私の鈴花?)

幼馴染からの浅くない愛情を感じつつ、興奮気味の夢美を宥める。

「苺ミルク飲んで一旦落ち着こう。実はね、隆矢と別れたんだ」

サラッとした報告に、ふたりが驚きの声を上げた。

「ええっ!? なにがあったの?」

「昨日のことなんだけど――」

三度目の浮気がバレても反省しないどころかオープンマリッジを提案してきて、結婚は無理だと悟ったことを話した。

「隆矢さんってそんな人だったの? 私の鈴花を傷つけるなんて許せない!」

「十代の子に好かれて調子にのってしまったのかもね。モテ期が終われば後悔するんじゃない? 復縁を求められてもほだされちゃいけないよ」

怒ってくれるふたりに携帯画面を見せてさらなる燃料を投下する。

昨夜、隆矢から電話がかかってきたがどうしても話す気になれず出ないでいたら、こんなメッセージを送ってきた。

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