ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
【本気で別れるのか? 冷静になって考え直せ。また連絡する】

「これ、どう思います?」

「復縁要請が早すぎて笑える」

真紀は呆れ顔で、夢美は鼻の付け根に皺を寄せている。

「鈴花を傷つけてごめんのひと言もないなんて。絶対許したらダメだよ」

(そうだよね。普通は謝ってからやり直したいって言うよね。まったく反省してないみたい。私、かなり見下されてるよね)

ひと晩経って引いたと思っていた腹立たしさがまた込み上げてくる。

そこにまた、職場で昼休みに入ったと思われる隆矢からメッセージが送られてきた。

【仕事帰りにお前の家に寄るわ。飯、作っといて】

「別れ話をなかったことにする気だね。鈴花、もう一回振ってやりな」

真紀の指示に頷いて文章を打つ。

【私たち別れたんだよ。迷惑だから来ないで】

するとすぐに返信がある。

【昨日の男のせいで調子にのってるのか? 鏡を見ろ。真に受けるな。お前でもいいと言ってやれる男はこの世で俺だけだ】

「調子にのってるのはそっちでしょ! スタイルはよくないけど、そこまで言われるほどひどくないよ!」

思わず携帯に向けて言い返した。

左右から画面を覗き込んでいるふたりも一緒に怒ってくれると思いきや、声を揃えて質問される。

「昨日の男って?」

「あっ……あのね」

なんとなく言いにくい。

< 14 / 242 >

この作品をシェア

pagetop