ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
「今はわかってる。鈴花は話せない俺と一生懸命にコミュニケーションを取ろうとしてくれた。君のおかげで日本にいた三か月間、とても楽しかった。イギリスに帰りたくないと思うほどだったな」
急に真顔になった彼に鼓動が高まる。
なにか言いたげなので話の続きを待っていたが、校舎からチャイムの音が聞こえた。
お決まりのキンコンカンコンというメロディに、海崎がフッと笑む。
「このメロディ、ビッグベンが由来なんだよ」
『ウェストミンスターの鐘』という曲で、かの有名なロンドンの時計塔ビッグベンで使われている時鐘のメロディがルーツだと教えてくれた。
「知らなかった。イギリスと日本、こんなところで繋がっていたんだ」
「ロンドンでビッグベンの時鐘を聞くたび、鈴花を想っていた。鈴花を守れる頼もしい男になろうとして努力してきたつもりだ。君との結婚の約束が、今の俺を作ったんだよ」
凛々しく端整な顔で愛しげに見つめられ恋心が刺激されたが、同時に焦り始める。
(結婚の約束はまだ思い出せないんだけど)
がっかりさせたくなくて話を合わせるべきか迷ったが、長年一途に想い続けてくれた彼に嘘をつくのは失礼な気もした。
バツが悪い思いでおずおずと聞く。
「ごめん。結婚の約束って、いつどんな感じでしたのか教えてくれない?」
嬉しそうだった彼の肩が落ちる。
「それは覚えてないのか」
「本当にごめん」
急に真顔になった彼に鼓動が高まる。
なにか言いたげなので話の続きを待っていたが、校舎からチャイムの音が聞こえた。
お決まりのキンコンカンコンというメロディに、海崎がフッと笑む。
「このメロディ、ビッグベンが由来なんだよ」
『ウェストミンスターの鐘』という曲で、かの有名なロンドンの時計塔ビッグベンで使われている時鐘のメロディがルーツだと教えてくれた。
「知らなかった。イギリスと日本、こんなところで繋がっていたんだ」
「ロンドンでビッグベンの時鐘を聞くたび、鈴花を想っていた。鈴花を守れる頼もしい男になろうとして努力してきたつもりだ。君との結婚の約束が、今の俺を作ったんだよ」
凛々しく端整な顔で愛しげに見つめられ恋心が刺激されたが、同時に焦り始める。
(結婚の約束はまだ思い出せないんだけど)
がっかりさせたくなくて話を合わせるべきか迷ったが、長年一途に想い続けてくれた彼に嘘をつくのは失礼な気もした。
バツが悪い思いでおずおずと聞く。
「ごめん。結婚の約束って、いつどんな感じでしたのか教えてくれない?」
嬉しそうだった彼の肩が落ちる。
「それは覚えてないのか」
「本当にごめん」