ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
「じょ、譲――キャッ!」

抱え上げられて膝の上にのせられ、水面から出た胸を慌てて両手で隠した。

「なにしてるの?」

「ふたりで横並びになれるほど広くないから、上にのってもらった」

「そうじゃなくて!」

「ひとりにはさせないよ。一緒がいい。いつも、どんな時でも。鈴花をもっと愛したいんだ。俺の愛は重い?」

まっすぐな目に驚く自分の顔が映っている。

この先どんな美女が現れても彼の目には鈴花しか映らない。そう思わせてくれるような一途さがひしひしと伝わってきた。

「私の体重より重いかも」

ふふっと笑ってしまえば、心がほぐれて恥ずかしさも薄らいだ。

頬を熱くしながら、胸を隠していた手を外して彼の首に回す。

「もっと愛して。私も同じくらい譲を愛したい」

「鈴花……!」

彼が嬉しそうな顔をする時は可愛く感じて胸がキュンと音を立てる。

けれども瞬きをした一瞬で、男の顔付きに変わっていた。

欲情を隠しきれていない微笑も、名前を呼んでくれる声も色っぽい。

鈴花の後ろ髪にもぐりこむ手に力が込められ、唇の距離がゼロになる。

「ふっ、んんっ」

入浴剤の香りは甘く、とろみのあるお湯の中で体をまさぐられるとすぐに体の芯がうずきだした。

「色っぽいな」

(それは譲の方だよ)

猛々しさに貫かれて身をよじり、喘ぎながら水を跳ねらせ愛を刻み込まれる。

(もっと、もっと……)

クタクタに疲れていたはずなのに、このままずっと愛されていたいと思う夜だった。


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