ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
それから三時間ほどが経ち、帰宅している鈴花はダイニングテーブルで海崎と向かい合って座った。

テーブルの上には彼が作ってくれた牛フィレ肉のステーキとサラダ、鈴花が担当したみそ汁とじゃがバター、ご飯のお供が数種類並んでいる。

「譲はステーキ焼くの天才だね。火の通し具合が完璧だよ。私が焼くと硬くなっちゃって」

「ありがとう。鈴花のみそ汁も最高に美味しいよ。俺には作れない優しい味がする」

食べながらの話題はデュボワ父娘に移る。

「もとは視察旅行だったらしい」

地熱研究施設の視察を予定していたが、通訳兼秘書が体調を崩して同行できず中止にしたとデュボワ本人が言っていたそうだ。

(やっぱりそうなんだ)

「それで、娘さんとの観光旅行に?」

「旅行自体を中止にしようとしたが、娘のアルマさんの事情でどうしても来なければならなかったそうだ」

「事情って?」

海崎が携帯を持ってきてなにかを検索し、見せてくれた。

「SNSだね。このアカウント、アルマさん?」

「ああ。どうやらインフルエンサーのようだ。娘が旅行写真を撮らなければならないから、中止にできなかったと言っていた」

フォロワー数はなんと二百万人を超えている。

ザッと見たところ旅行やファッションの写真、動画を載せているようだ。

< 181 / 242 >

この作品をシェア

pagetop