ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
ロッカールーム入り、通勤用のバッグから携帯を取り出した。
誰もいなかったので、ここで海崎に電話をかける。
「鈴花?」
二回コールですぐに電話に出てくれたが、寝ていたような声だ。
「朝早くにごめんね。寝てたよね」
『構わないよ。鈴花の夢を見ていたんだ。実際に声が聞けて嬉しい。ビデオ通話にしない? 可愛い顔が見たい』
甘い言葉に照れている場合ではなく、SNSの投稿とキャンセル状況について報告した。
『わかった。俺は心霊現象は信じていないが、キャンセルが増えているのは由々しき事態だ。なんらかの対処が必要だろう。神山支配人と話せる?』
「この電話は切って、神山さんからすぐかけ直してもらうね。待ってて」
『ああ。すぐに駆けつけられなくてすまない』
「それはしょうがないよ。気にしないで。それじゃ、またあとでね」
電話を切って事務室に戻る。
事務員たちは電話やメールでの問い合わせに対応している最中で、それぞれのデスクにいる。
事務長の横には神山が立っていて、ふたりでパソコン画面を見ながら相談していた。
そばに行って海崎が電話を待っている旨を伝えた。
「連絡がついたんだね。ありがとう。こっちも少しわかったことがある」
パソコン画面を覗き込むと、幽霊が出たと投稿した者のプロフィール欄が表示されている。
アカウント名は英語で〝アシェン〟。灰色という意味だ。
誰もいなかったので、ここで海崎に電話をかける。
「鈴花?」
二回コールですぐに電話に出てくれたが、寝ていたような声だ。
「朝早くにごめんね。寝てたよね」
『構わないよ。鈴花の夢を見ていたんだ。実際に声が聞けて嬉しい。ビデオ通話にしない? 可愛い顔が見たい』
甘い言葉に照れている場合ではなく、SNSの投稿とキャンセル状況について報告した。
『わかった。俺は心霊現象は信じていないが、キャンセルが増えているのは由々しき事態だ。なんらかの対処が必要だろう。神山支配人と話せる?』
「この電話は切って、神山さんからすぐかけ直してもらうね。待ってて」
『ああ。すぐに駆けつけられなくてすまない』
「それはしょうがないよ。気にしないで。それじゃ、またあとでね」
電話を切って事務室に戻る。
事務員たちは電話やメールでの問い合わせに対応している最中で、それぞれのデスクにいる。
事務長の横には神山が立っていて、ふたりでパソコン画面を見ながら相談していた。
そばに行って海崎が電話を待っている旨を伝えた。
「連絡がついたんだね。ありがとう。こっちも少しわかったことがある」
パソコン画面を覗き込むと、幽霊が出たと投稿した者のプロフィール欄が表示されている。
アカウント名は英語で〝アシェン〟。灰色という意味だ。