ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
夢美が「大丈夫?」と声をかけながら怜奈の頬をツンツンとつつき、真紀がドア横の壁掛け電話でどこかに電話していた。
「お忙しいところすみません。休憩室で怜奈さんが失恋ショックで倒れてます。このあとの勤務はたぶん無理だと思うので帰していいですか?」
(もっと早く話しておいた方がよかったのかも。怜奈さんに申し訳ないことしちゃった。今日は無理そうだけど、明日からの勤務は大丈夫かな……)
けれども人の心配をしていられる状況ではなかった。
海崎が出ていった途端に、休憩室にいた他部署の人たちが口々に鈴花に話しかけてくる。
「杏野さん、ご結婚おめでとうございます。びっくりというか、衝撃ですね」
「いやー、たまげた。なんで隠してたのさ。新婚生活はどう?」
「すでに一緒に住んでるんだよね? 結婚式は?」
「子供の頃からのお知り合いだったんですか。気になるので詳しく聞いてもいいですか?」
(待って、待って。そんなにいっぺんに聞かれても困る)
オロオロしながらもひとつずつ質問に答えようとする。
お弁当を食べる時間がなくなると、今度は自分の心配をした。
その夜、夫婦の寝室には鈴花の甘い声が響いている。
夫に愛を刻み込まれて頭が真っ白になると、彼も小さく呻いて同時に体を震わせた。
そのあとは心地よい気だるさの中で、幸せをしみじみと噛みしめる。
「お忙しいところすみません。休憩室で怜奈さんが失恋ショックで倒れてます。このあとの勤務はたぶん無理だと思うので帰していいですか?」
(もっと早く話しておいた方がよかったのかも。怜奈さんに申し訳ないことしちゃった。今日は無理そうだけど、明日からの勤務は大丈夫かな……)
けれども人の心配をしていられる状況ではなかった。
海崎が出ていった途端に、休憩室にいた他部署の人たちが口々に鈴花に話しかけてくる。
「杏野さん、ご結婚おめでとうございます。びっくりというか、衝撃ですね」
「いやー、たまげた。なんで隠してたのさ。新婚生活はどう?」
「すでに一緒に住んでるんだよね? 結婚式は?」
「子供の頃からのお知り合いだったんですか。気になるので詳しく聞いてもいいですか?」
(待って、待って。そんなにいっぺんに聞かれても困る)
オロオロしながらもひとつずつ質問に答えようとする。
お弁当を食べる時間がなくなると、今度は自分の心配をした。
その夜、夫婦の寝室には鈴花の甘い声が響いている。
夫に愛を刻み込まれて頭が真っ白になると、彼も小さく呻いて同時に体を震わせた。
そのあとは心地よい気だるさの中で、幸せをしみじみと噛みしめる。