ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
(なにもかも満たされて、もうお腹がいっぱいだよ。譲と結婚してよかった)

ベッドライトの照度を最小にして、同じ枕に頭をつけた。

このまま寝落ちするのがもったいなくて、目をこすって海崎に話しかける。

「お昼のことなんだけど、あのあとみんなから質問攻めにあってね。馴れ初めとか結婚式はしたのかとか、答えるのに忙しかった」

「俺が仕事の電話ですぐに出たからか。嫌な思いをさせてごめん」

焦り顔の彼に笑って首を横に振った。

「ううん、みんな祝福してくれて恥ずかしかったけど嬉しかったんだ。でも明日からもしばらくは同じような質問をさせるかも」

平社員なのにオーナーの妻という目で見られて気を使われるのは避けたいし、自慢やマウントに取られないように受け答えするのもなかなか大変そうだ。

「鈴花ひとりに質問が集中しないよう、俺もなるべく答えるようにする」

(うーん、気になってもオーナーには聞けないと思うけど)

心配させたくないので、「ありがとう」と頷くだけにしておいた。

「結婚式と言えば」

今度は海崎から話題を振られる。

「実は本格的にブライダルサービスを展開しようと思っているんだ」

ホテル内にチャペルを作りブライダル専門業者に店舗を構えてもらう計画らしい。

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