ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
意味ありげな笑みを向けられ、サーモンを口にしながら考える。

「インターナショナルスクールとかですか?」

大きな街なら英語が通じる学校もあるだろう。

彼の眉尻が下がったのでどうやら外してしまったようだが、正解は教えてくれずに話が進む。

「趣味は語学。その頃の話せたらいいのにという願望が原動力になって、今でも色々な言語を独学で学んでいる」

「そうなんですか。私はやっと英語だけは話せるようになった程度ですので、いくつも言語を学んでいるなんて尊敬します。ちなみに何か国語を話せるんですか?」

「十二」

(天才でしょ……)

サラッと明かされた語学力に、フォークに刺したホワイトアスパラガスが落ちそうになる。

それだけでも十分に驚くところだが、ホテル経営以外にも不動産や貿易関係の事業を手掛けていると明かされ、実業家としての才能にも目を見張った。

(私と同じ二十七歳なのに。才能豊かで羨ましい。海崎オーナーがおじさんになる頃には、世界的に有名な実業家になってそうな気がする)

尊敬の念を抱きながら、次々と運ばれてくる料理にフォークを動かすスピードを上げた。

「ホテルと不動産と貿易ですか。すごいですね。次はなにを始められるんですか?」

「当分はここでホテル経営に集中するつもりだよ」

「東京の系列ホテルじゃなく、ここでですか?」

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