ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
「この町に出前をしてくれるお蕎麦屋さんはないよ」
ラーメン屋なら数軒あるが、蕎麦を提供している店で思いつくのは温泉旅館内の和食レストランくらいだ。
「どうするか……」
困り顔の彼に、鈴花は笑みを向ける。
「うちにお蕎麦の乾麺があるから茹でて一緒に食べよう。そうだ、カレー南蛮蕎麦にしようよ。私の手作りカレーを譲に食べてほしい」
「ありがとう。楽しみだ」
きれいなアーモンドアイが緩やかに弧を描く。
喜んでいる彼を見ると、鈴花の心も弾んだ。
一時間ほどして、カレーのいい香りが広がる。
海崎の部屋の四人掛けのダイニングテーブルに向かい合って座り、出来立てのカレー南蛮蕎麦に箸をつけた。
「いただきま――あ、七味唐辛子を忘れた。私の部屋から取ってくるね」
「俺が行くよ」
サッと立ち上がった海崎が、新設された室内ドアを開けて鈴花の部屋に入っていく。
料理はこの部屋の真新しいキッチンでしたのだが、食材も調味料も足りなかったので鈴花の部屋から持ってきた。
彼にも何往復かしてもらったので、今も気にせず七味唐辛子を取りにいったのだと思う。
(今日はこんな感じだけど、そのドアを開ける際は私の許可を取ってくれるんだよね?)
自由な出入りが当たり前になりそうな予感がして、そこはあとで念押ししなければと思っていた。
持ってきてくれた七味唐辛子をかけて蕎麦を食べ始める。
ラーメン屋なら数軒あるが、蕎麦を提供している店で思いつくのは温泉旅館内の和食レストランくらいだ。
「どうするか……」
困り顔の彼に、鈴花は笑みを向ける。
「うちにお蕎麦の乾麺があるから茹でて一緒に食べよう。そうだ、カレー南蛮蕎麦にしようよ。私の手作りカレーを譲に食べてほしい」
「ありがとう。楽しみだ」
きれいなアーモンドアイが緩やかに弧を描く。
喜んでいる彼を見ると、鈴花の心も弾んだ。
一時間ほどして、カレーのいい香りが広がる。
海崎の部屋の四人掛けのダイニングテーブルに向かい合って座り、出来立てのカレー南蛮蕎麦に箸をつけた。
「いただきま――あ、七味唐辛子を忘れた。私の部屋から取ってくるね」
「俺が行くよ」
サッと立ち上がった海崎が、新設された室内ドアを開けて鈴花の部屋に入っていく。
料理はこの部屋の真新しいキッチンでしたのだが、食材も調味料も足りなかったので鈴花の部屋から持ってきた。
彼にも何往復かしてもらったので、今も気にせず七味唐辛子を取りにいったのだと思う。
(今日はこんな感じだけど、そのドアを開ける際は私の許可を取ってくれるんだよね?)
自由な出入りが当たり前になりそうな予感がして、そこはあとで念押ししなければと思っていた。
持ってきてくれた七味唐辛子をかけて蕎麦を食べ始める。