ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
小食な夢美はもうお腹が一杯らしく、具材を追加しながら加藤に話しかけている。
「俺、なんでも食べます。辛いものも好きなんで、キムチ鍋で嬉しいです」
「あれ? いつもは一人称〝僕〟だよね?」
「あっ、無意識でした。すみません。職場では〝俺〟だと生意気に思われそうで気をつけてます」
「じゃあ、今はオフモードってことか。職場でも休憩中とかは口調を崩していいんだよ。私たち、みんな平社員だし」
「ね?」と夢美に同意を求められ、鈴花も真紀も頷いた。
すると加藤が顔の前で手を振る。
「いえいえいえ、先輩方は僕にとって目上の存在ですので。心から尊敬してます」
「尊敬されるほどのホテルマンじゃないよ」
努力はしているが、鈴花の自己評価として標準レベルだと思っている。
「杏野さんは昨年の接客コンテストで優秀賞を獲ったって神山さんから聞きました。僕も杏野さんのような接客ができるように頑張ります」
「ありがとう。でも、優秀賞をもらってる人って結構いたんだよ」
「いえ、本当に杏野さんは素晴らしいです。いつも丁寧に教えてくださってありがとうございます!」
(ちょっ、声が大きい!)
思わず寝室を見る。
引き戸を閉めると余計に狭く感じるので開けていたが、閉めればよかったと後悔している。
新しい室内ドアの下の隙間から光が漏れている。
「俺、なんでも食べます。辛いものも好きなんで、キムチ鍋で嬉しいです」
「あれ? いつもは一人称〝僕〟だよね?」
「あっ、無意識でした。すみません。職場では〝俺〟だと生意気に思われそうで気をつけてます」
「じゃあ、今はオフモードってことか。職場でも休憩中とかは口調を崩していいんだよ。私たち、みんな平社員だし」
「ね?」と夢美に同意を求められ、鈴花も真紀も頷いた。
すると加藤が顔の前で手を振る。
「いえいえいえ、先輩方は僕にとって目上の存在ですので。心から尊敬してます」
「尊敬されるほどのホテルマンじゃないよ」
努力はしているが、鈴花の自己評価として標準レベルだと思っている。
「杏野さんは昨年の接客コンテストで優秀賞を獲ったって神山さんから聞きました。僕も杏野さんのような接客ができるように頑張ります」
「ありがとう。でも、優秀賞をもらってる人って結構いたんだよ」
「いえ、本当に杏野さんは素晴らしいです。いつも丁寧に教えてくださってありがとうございます!」
(ちょっ、声が大きい!)
思わず寝室を見る。
引き戸を閉めると余計に狭く感じるので開けていたが、閉めればよかったと後悔している。
新しい室内ドアの下の隙間から光が漏れている。