ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
「ご馳走さまでした。海崎オーナーとお話もできて、楽しい時間をありがとうございました。ぜひまた呼んでください」
一礼した加藤が玄関から出ていくのを全員で見送った。
席に戻ろうとしたが、海崎だけは座らない。
「俺もこれで失礼する」
「お忙しいですか? これから鈴花とのお話も聞けると思っていたのに残念です」
「鈴花に聞いてくれ。俺がいない方が、気兼ねなく話せるだろ?」
ジャケットを腕にかけた海崎が玄関へ爪先を向けると、夢美が寝室から声をかける。
「外は冷たい風が吹いていますよ。どうぞこちらからお戻りください」
(ゆ、夢美……!)
室内ドアに手のひらを向けている夢美を見て、海崎が苦笑した。
「すでに色々と聞いているようだな」
「ごめん、譲。ふたりは親友なの。隠しごとはしたくなくて。でもふたりだけだよ。職場に結婚の話が広まると働きにくいから、今後も内緒でお願い」
寂しそうな海崎の顔を見て、真紀が補足してくれる。
「失礼ないい方かもしれませんが、海崎オーナーは人気がありますので女性スタッフは目をハートにしています。積極的なアプローチも受けていらっしゃいますよね?」
百パーセント怜奈のことだ。
「保身に走りたくなる鈴花の気持ちもわかってあげてください」
「あの」と夢美も口を開いたので加勢してくれるのかと思いきや、逆だった。
一礼した加藤が玄関から出ていくのを全員で見送った。
席に戻ろうとしたが、海崎だけは座らない。
「俺もこれで失礼する」
「お忙しいですか? これから鈴花とのお話も聞けると思っていたのに残念です」
「鈴花に聞いてくれ。俺がいない方が、気兼ねなく話せるだろ?」
ジャケットを腕にかけた海崎が玄関へ爪先を向けると、夢美が寝室から声をかける。
「外は冷たい風が吹いていますよ。どうぞこちらからお戻りください」
(ゆ、夢美……!)
室内ドアに手のひらを向けている夢美を見て、海崎が苦笑した。
「すでに色々と聞いているようだな」
「ごめん、譲。ふたりは親友なの。隠しごとはしたくなくて。でもふたりだけだよ。職場に結婚の話が広まると働きにくいから、今後も内緒でお願い」
寂しそうな海崎の顔を見て、真紀が補足してくれる。
「失礼ないい方かもしれませんが、海崎オーナーは人気がありますので女性スタッフは目をハートにしています。積極的なアプローチも受けていらっしゃいますよね?」
百パーセント怜奈のことだ。
「保身に走りたくなる鈴花の気持ちもわかってあげてください」
「あの」と夢美も口を開いたので加勢してくれるのかと思いきや、逆だった。