ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
「私は早く公にした方がいいと思います。オーナーに見初められるほど鈴花が魅力的だってこと、みんなにもわかってもらいたい。鈴花は私の大事な幼馴染なんです」

「夢美、まさか――」

「大丈夫、誰にも言ってないよ。でも結婚したのに、このままでいいの? 他人みたいに振る舞わないといけないのは寂しいですよね?」

夢美の視線は海崎に向いていた。

彼は一拍黙ってから、フッと柔らかく微笑んだ。

「寂しさの解消より、鈴花の気持ちを大切にしたい。焦らずふたりの時間を積み重ねていこうと思ってる」

(ごめんね。ありがとう)

室内ドアを開けた彼が出ていく前に振り向いた。

その目が挑戦的に細められる。

「ただし、鈴花に男が近づくのは看過できない。誰にも奪われないよう、今後も気は配らせてもらうから」

(ふたりの前なのに……!?)

「加藤くんに恋人がいて安心した」

ボソッと呟いた彼が自分の部屋に戻っていき、室内ドアが閉められた。

「豪華な部屋。リフォームの域を超えてるね。同じアパートとは思えない」

チラッと見えた彼のリビングに真紀が感心し、夢美は床に転がって悶絶していた。

「今の聞いた? 独占欲が全開でもう最高! これだよ。こういうのが欲しかったの。加藤くんに声かけてよかった!」

(えっ、それが見たくて呼んだの?)

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