ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
少し前に海崎の嫉妬深さを話した時、『オーナーの嫉妬、見てみたい』と夢美が言っていたのを思い出して唖然とした。
「夢美、オーナーに聞こえるから声は小さくね。テーブルに戻ろう。それにしても、本当に鈴花にぞっこんだね」
「こんな私に。嘘みたいですよね」
「嫌味じゃないよ。鈴花は普通に可愛いと思う」
(甘口評価は友達だから……)
「でもね、やっぱりどうしてとは思ってしまうよね。オーナーなら有名女優だって落とせそうなルックスと財力だもの。鈴花との過去の思い出がよほど印象的なんだろうね」
三人でまた鍋を囲みながらヒソヒソ話す。
「まだ思い出せない?」と真紀に聞かれて頷いた。
「この前、子供の頃の写真を引っ張り出して鈴花と見たんですけど、海崎オーナーらしき子供はいなかったんですよ。こうなったらオーナーから直接聞くしかないんじゃない?」
夢美のもっともな意見には首を横に振った。
「教えてくれないんだよ」
出会って間もない頃、オーナー室で質問した時に『大事なのは過去より俺たちのこれからだ』と言って教えてもらえなかった。
部屋を繋げられてからも夕食の席でもう一度聞いてみたのだが、『忘れてしまったものは仕方ない。気にしなくていいよ』と寂しそうに言われ、それ以降は同じ質問ができずにいた。
「話しても鈴花が思い出してくれなかったら余計にショックだから、という気持ちなのかもね」
「夢美、オーナーに聞こえるから声は小さくね。テーブルに戻ろう。それにしても、本当に鈴花にぞっこんだね」
「こんな私に。嘘みたいですよね」
「嫌味じゃないよ。鈴花は普通に可愛いと思う」
(甘口評価は友達だから……)
「でもね、やっぱりどうしてとは思ってしまうよね。オーナーなら有名女優だって落とせそうなルックスと財力だもの。鈴花との過去の思い出がよほど印象的なんだろうね」
三人でまた鍋を囲みながらヒソヒソ話す。
「まだ思い出せない?」と真紀に聞かれて頷いた。
「この前、子供の頃の写真を引っ張り出して鈴花と見たんですけど、海崎オーナーらしき子供はいなかったんですよ。こうなったらオーナーから直接聞くしかないんじゃない?」
夢美のもっともな意見には首を横に振った。
「教えてくれないんだよ」
出会って間もない頃、オーナー室で質問した時に『大事なのは過去より俺たちのこれからだ』と言って教えてもらえなかった。
部屋を繋げられてからも夕食の席でもう一度聞いてみたのだが、『忘れてしまったものは仕方ない。気にしなくていいよ』と寂しそうに言われ、それ以降は同じ質問ができずにいた。
「話しても鈴花が思い出してくれなかったら余計にショックだから、という気持ちなのかもね」