好きなんですっ、先生!
(先生side)

昼飯を食い終わって、さっさと仕事場へ戻った。

さっき知らない女に絡まれた時、タイミング悪く神崎のやつ、こっちみてたよなぁ…

また変な誤解してんだろうな。

最近のアイツの顔。

バカみたいに元気で純粋なのは、前から変わんないけど

なんか最近寂しいそうな顔してる。

…勘違いじゃなきゃ、俺のせいだな。



「一旦下までおりるぞ。」



生徒達と一緒に一番上から下まで、コースを滑った。

そういや神崎のやつ、さっき朝倉と2人で仲良さそうに滑ってたな。

苦手なのに頑張り屋さんなとこ、俺はちゃんとみてんだからな?

そんなこと考えていたら、さっきより雪も勢いを増してきて。



「お前ら、一旦休憩な。」


生徒達に一旦休憩を促した。

すると丁度よく、辺りを見回す朝倉の姿が目に入った。

…ん、神崎は一緒なんじゃないのか?



「朝倉、どした」

「あ、いやぁ…神崎が見当たらなくて。そっち行ってないですか?」

「…は?」


見当たらないって、子供じゃあるまいし。

いや、あいつはまだまだ子供か…

どうせその辺にいんじゃねぇのかって…思い込もうとしたけど。



「実は、椎名先生のとこにずっと行きたがってて、もしかしたら…」



そんなこと言われたら、あいつがやろうとしてることなんて

だいたい想像できてしまう。


「朝倉、ここにいろ。なんかあったら俺に連絡しろ。」

「…俺も行きます」

「いい、お前は待ってろ。」



雪も強くなってきたし朝倉までどっか行ったら、シャレにならない。


ってのは言い訳で…神崎を探すのは俺一人で十分だ。


< 107 / 367 >

この作品をシェア

pagetop