好きなんですっ、先生!
これってさ…もうそういうことだよね?
先生も、きっと…
「……先生、好き。…先生も私のこと好きだったの?」
なんて、いつもみたいに聞いてみちゃったり。
こっちを見てくれない先生は手を繋ぎながら、私の前をリードして歩いていて。
「もうそれ以上聞くな。大バカ者。」
振り向きもせずに、それだけ答えた。
…それ以上聞くな、とは?
またいつもみたいな私の、勘違いだったのかな…
もうそろそろ皆のところについてしまう手前、繋いだ手をゆっくりと離す先生。
最後ちょっとだけ、人差し指だけが触れていて…
まだちょっと繋いでたかった…な。
「え、じゃあなんで手繋いでくれたの?そしてもう一回、ぎゅってしてよ!ねぇ、せんせ~!」
「…調子にのらない。ほらぁ、行くぞ。」
直球に聞いてみても、うまく交わされちゃって。
なんだかよくわかんないけど…
抱きしめてくれたことも、手を繋いでくれたことも嬉しくて舞い上がっちゃって。
それと同時に心臓が止まっちゃうのかと、思ったんだよ。
「…先生、だいすき。」
皆のところに戻る前に、私は大きな背中にわざと聞こえるようにそう言った。