好きなんですっ、先生!
9#今すぐ抱きしめて欲しいのです。
スキー場の建物の下に、生徒達はみんな集合していた。
雪が強くなってきたから、今からホテルに向かうことになったらしく。
私は急いで更衣室で着替えを済ませた。
クラスの列に並ぼうとすると、ふと視線を感じて…目が合ったのは朝倉くん。
すっごい真剣な顔で、こっちを見ています…
ですよねぇ…き、気まずい…
「神崎、本当に心配したんだよ。」
「ごめんなさい…」
それだけ言って朝倉くんは、わたしの前にそっと並んだ。
「ちょっと祐奈、大丈夫だったの!?いきなりいなくなるから…」
「やっぱだめだったか~。まぁ、どんまい神崎!」
「はは、大丈夫、大丈夫…」
私に気づいた美咲が駆け寄って来てくれて。
『どんまい』とか言ってる早坂くんに、美咲は『翔眞が余計なこと言うから!』とか、言ってたけど。
…大変反省しております。
ふと前をみると、点呼している椎名先生の姿。
すると、一番後ろの私の元へだんだん近づいてきて。
「はい、30人…と、子供が1名っと。」
「な、なにそれ!…先生のばか。ちゃんと反省してるよ…」
私にしか聞こえないように小声でそういって、前に戻ってしまった。
ちょっとムスっとしたけど、さっきの出来事を思い出して…にひひっと一人静かににやけました。
は、反省はしてるよ?