好きなんですっ、先生!
「先生!私も行くっ」
先生の大きな背中についていこうとした時。
バシ
持っているファイルで頭を叩かれた。
うん…わたし幸せです。
もっと叩いてもらっても構いません。
むしろもっと私にかまってくださいませ。
「こら!いいから、早く帰れよー」
『こら』って言ってくれる時の顔、困った角度の眉毛も、全部にキュンとしてしまう。
去り際に一言だけ放った先生は廊下を歩いて行ってしまった。
そんな先生の好きなところを知りたいだって?
まずは清潔感のある黒い髪。眉毛が隠れるくらいの前髪とか。
少し長いまつ毛に、女子が羨ましがるような小さな顔。
スーツ姿がよく似合う、抜群のスタイル。
構ってくれない先生の大きな背中。
職員室でマグカップを飲む時のちょっと下を向いた顔とか。
言い出したらキリがないくらい。
それに私のことを子どもだと思って、中々相手にしてくれないところ。
そこも含めて全部好きなのです。