好きなんですっ、先生!
キョロキョロと辺りを見回していると。
「神崎、行くよ!」
「えぇ!!ちょ、ちょっと!?」
いきなり目の前に現れて、私の手を繋いだのは朝倉くん。
借り物競争って、普通逆なのでは!?
「ハァ…ハァ…あ、朝倉くん…!?」
「なんか困ってたから、つい助けたくなっちゃって。」
息を切らしてる私の横で、余裕そうにそう言った。
…まずいよ、また周りに誤解されてしまう。
「あ、ありがとね…」
そうだ、今だ。
告白の返事するなら今しかない。
「あのさ、朝倉く…『リレーの選手は並んでください』
またまたタイミングの悪いアナウンス。
もうっ!!なんで!!
「俺リレーあるから。応援しててくれると嬉しいな。」
とか言ってすぐに走って行ってしまった。
そっか、朝倉くんはリレーの選手なんだね。
ごめんね、私いまから行かなくてはいけない場所がありまして。