好きなんですっ、先生!
「この、バカ!大バカ者!!お前は一体いくつなんだ!?」
「せ、先生…そんなに怒らないでよぉ…」
タープの下で“お前はここで休んでろ”ってスポーツドリンクをくれた先生。
なのに、なんかすごい怒ってる…。
こ、怖い…。
「…怒らずにはいられるかよ。ったく、本当にお前は世話が焼けるな…俺が助けてなかったら、死んでたんだからな!!」
「…うぅ、ごめんなさい……え、先生が助けてくれたの?」
「…ん。」
わわ…!嬉しいけど、なんだか素直にここで喜べない。
相当迷惑かけちゃったよね。
本当に私死んじゃうのかと、思ったし。
「ごめんなさい、迷惑かけて。」
さっきから全然、目も合わせてくれない先生の横顔を、ただただみつめた。
そんな横顔から伝わってくる、怒った顔の表情。
相当怒らせてしまったようです…。
「迷惑はかけてもいいけど、心配はさせるな。…あとこれ、羽織ってろ。」
差し出されたのは、一枚のバスタオル。
ふわっふわのバスタオルは、せっけんの香りっぽい柔軟剤のいい香りがする。
「これって、先生の?…ふふっ、ありがとう。持って帰ってもいい?」
「…なんだっていいけど、あんま調子にのらないこと。わかった?」
やっと目を合わせてくれたかと思ったら、すぐ逸らされてしまって。
でも、私の事本気で心配してくれたのが、本当に嬉しかったよ…。
私は小さく“うん”って頷いた。