好きなんですっ、先生!
あれから、少しだけ、すこしだけね?滑れるようになって。
「この辺なら、俺の補助なくても滑れそうだね。」
そう言って朝倉くんはゆっくりと手を離した。
「う、…わ、わぁ~!」
本当に少しだけだけど、一人で補助なしで滑ることができた。
その間も朝倉くんは、私が転んだ時のために横でゆっくり滑っててくれて。
…優男なのは認めよう。
「だいぶ上達したね、神崎、すごいじゃん。」
「うん!!ありがとう!…でも」
そう、でもなの。
全然中級者コースにいけるまでのレベルではないのです。
「朝倉くんさ、滑れるんだから、中級者コース行ってきなよ。なんか悪いし…」
「俺は大丈夫だよ。神崎が行くなら一緒に行くけど、多分無理そうだし。」
また少しだけいたずらに笑った彼は、私の顔をじーっと見てきた。
もう!!やっぱ優しくない。なんだこいつぅ!