加納欄の辞表
「意味が、わかりませんけど」

あたしが眉をひそめると、課長が深いため息をついた。

「あの二人がな」

課長の視線が、あたしの後ろへ向く。

「あの二人が、欄くん辞めた途端に、働かなくなったんだよ」

「…………」

働かない?

あたしは、ゆっくり後ろを振り返った。

「そんなの、あたしに関係ないじゃないですか」

「お前が辞めてから、人も減って、疲れてるんだよなぁ」

高遠先輩が、かったるそうに言った。

「そーだそーだ」

大山先輩が大きく頷く。

「…………」

「あー、腰がいてぇ」

「そーだそーだ!」

「…………」

なんなの、この二人。

課長が再び、深いため息をついた。

「あんな感じなんだ」

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