加納欄の辞表
それは。

三日前、あたしが課長に渡した辞表だった。

「課長!」

あたしは思わず、机に身を乗り出した。

「上に出してないんですか?!」

「うむ」

うむ、じゃない!

「じゃあ、今のあたしは?」

課長は、あっさり答えた。

「有給休暇扱いにしておる」

「!!!!!!」

あたしは勢いよく振り返った。

大山先輩。

高遠先輩。

二人は椅子に座ったまま。

シラーッとした顔をしている。

「先輩たち……」

あたしの視線に気づいているくせに。

二人とも、こっちを見ようともしない。

絶対知ってたでしょ!

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