加納欄の辞表
その時。

二人が、ゆっくり椅子から立ち上がった。

そして。

あたしの両脇に並ぶ。

「な、なんですか?」

イヤな予感しかしない。

二人は、あたしの耳元に顔を寄せた。

そして。

声を揃えて言った。

「俺たちから、逃げられると思うなよ? 相棒」

「…………」

ポン。

二人の手が、同時にあたしの肩を叩く。

一瞬だけ。 ほんの一瞬だけ。

二人が、ちょっとだけカッコよく見えた。

「あー、誰か上手いコーヒーいれてくれるやついないかなぁ」

高遠先輩が、わざとらしく呟いた。

「あー、いるじゃねーか」

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