もう、幼馴染じゃいられない。
「んななななななっ……!演技!?」


「そうよ。だから、私らは、付き合ってもない。キスもしてない。もちろん………


それ以上のことも、ね…?」


耳元で囁かれる、色気を含んだ声に、身体がビクッと跳ねる。


「ふふ」


「おい、あんまひなのこといじめんな」


「ごめんごめん。じゃあ、ごゆっくり~」


嵐……の、よう。


俯いていた顔を上げて、理世を見てみる。


…目が合ってしまった。


「雛乃…」


「理世……んっ!」


キスされたということを理解するのに、そんなに時間は要らなかった。


「ちょ、り、せ…んぅっ…!」


強引に押し付けられる唇。


「は、ごめん…」


「!!理世!待って……!」


どんなに手を伸ばしても、追いつけなかった。届かなかった、貴方の背中。


もっと早く気付いていれば……


大好き、大好きだよ。


この世の誰よりも………。
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