結婚秒読みのアラサー女子、助けたカメに告られる。
最終話.カメの恩返し。
アフタヌーンティーを三人で楽しんだあと、リアムは「今からみっちゃんに挨拶に行こうと思います」と宣言し、私たちと別れて兄のアパートへ行った。
私はかなり肩透かしを喰らい、同じく驚いた愛美から「あんた以上にキッチリした彼氏だわね」と呆れ顔で言われた。
―― 午後九時。
今日はもう、彼は兄の家に泊まるのだろうと考えた私は、夕食も取らずにさっさと寝ることにした。
三〇分ほど前に、兄から『彼氏と別れて、リアムと付き合うことにしたんだってな。おめでとう』というシンプルなメールが届いていたから、無事二人は会えたのだろう。
お風呂に入ってパジャマに着替え、ベッドに上がろうとしたタイミングで呼び鈴が鳴り、リアムが戻ってきた。
びっくり顔の私に彼は嬉しそうな笑顔で、「みっちゃんに、ナギサとお付き合いすることになったと報告してきました」と言った。
「え、本当にそれを言いに行っただけ?」
「はい。彼は私たちのキューピッドなので、どうしても直接お礼を言いたかったんです。メグさんにもさっきお礼を言いました。同じマンションなのは便利ですね」
ニコニコしながら部屋に上がり、リアムは話し続けた。
「僕は次の土曜にイギリスへ帰りますが、来月末にまた会いにきます。いいですか?」
「えっ、うん。それはもちろん……。だけどそう頻繁に来ると、旅費が大変じゃない?」
「問題ありません」
リアムはさらりと流し、「ナギサは明後日までお休みなんですよね?」といきなり言った。
「え、うん……」
「じゃあ今日は、すこしくらい寝るのが遅くなってもかまいませんか?」
「えっ……」
「今日はこのまま、あなたを眠らせたくないので。……いいですか?」
リアムの目が、今朝までとは違う色に煌めいていた。妖しくて、魅力的で、抗えない力を持った輝きだ。
私はその光に魅入られて、「もちろん、いいよ」と答えた。
私はかなり肩透かしを喰らい、同じく驚いた愛美から「あんた以上にキッチリした彼氏だわね」と呆れ顔で言われた。
―― 午後九時。
今日はもう、彼は兄の家に泊まるのだろうと考えた私は、夕食も取らずにさっさと寝ることにした。
三〇分ほど前に、兄から『彼氏と別れて、リアムと付き合うことにしたんだってな。おめでとう』というシンプルなメールが届いていたから、無事二人は会えたのだろう。
お風呂に入ってパジャマに着替え、ベッドに上がろうとしたタイミングで呼び鈴が鳴り、リアムが戻ってきた。
びっくり顔の私に彼は嬉しそうな笑顔で、「みっちゃんに、ナギサとお付き合いすることになったと報告してきました」と言った。
「え、本当にそれを言いに行っただけ?」
「はい。彼は私たちのキューピッドなので、どうしても直接お礼を言いたかったんです。メグさんにもさっきお礼を言いました。同じマンションなのは便利ですね」
ニコニコしながら部屋に上がり、リアムは話し続けた。
「僕は次の土曜にイギリスへ帰りますが、来月末にまた会いにきます。いいですか?」
「えっ、うん。それはもちろん……。だけどそう頻繁に来ると、旅費が大変じゃない?」
「問題ありません」
リアムはさらりと流し、「ナギサは明後日までお休みなんですよね?」といきなり言った。
「え、うん……」
「じゃあ今日は、すこしくらい寝るのが遅くなってもかまいませんか?」
「えっ……」
「今日はこのまま、あなたを眠らせたくないので。……いいですか?」
リアムの目が、今朝までとは違う色に煌めいていた。妖しくて、魅力的で、抗えない力を持った輝きだ。
私はその光に魅入られて、「もちろん、いいよ」と答えた。