溺愛、しないで


「……青島さん…………別れましょう」


「は?」


「アッハハハハハ!!!」


青島さんが呆(ほう)けたような声を上げた。


狭川さんがベッドをバシバシ叩きながら、大きな声で笑っている声が部屋に響き渡る。


これで青島さんの機嫌が悪くなったら狭川さんのせいだからな……!


「あ゛っ、アハ、あの青島さんが、ふっ、振られ、じぇいけっ、イヒヒャハハハ!!」


「……仕方ねえか」


えっ嘘!


伏せていた目線を弾かれるように青島さんに合わせると、青島さんは諦めたような顔をしてため息を吐いていた。


解放されるという喜びが心の底から湧き上がってくる。


「銭次、あの変態ジジイに電話かけろ。足のモデルが見つかったぞってな」


「え?」

< 19 / 37 >

この作品をシェア

pagetop