溺愛、しないで
「……私勉強して帰るわ」
「は!?馬鹿じゃないの!?」
「逆だろ」
「へー?じゃあ俺もしてかーえろ」
「雷太くんだ!いつ見ても顔良っ」
「でも今日グループの集まりとかないの?」
「ない。だから大丈夫」
加山東には不良グループがいくつかあり、雷太はそれの最も巨大な勢力のNo.2だ。
表立って暴れるグループもあれば、雷太達のように裏で不良を牛耳っているのもある。
それを知った時はビビり散らかして離れようとしてたけど、全く気にせずに雷太が話しかけてくるから諦めて今に至る。
「一千映さ、なんかあった?」
「え?」
私と雷太しかいない放課後の教室。
携帯をいじっていた雷太がふと顔を上げて口を開いた。