溺愛、しないで
「彼氏ができた?しかも初対面で?」
「うん……ねえ、どうやったら別れられると思う?」
「目の前で漏らしたら?」
「嫌に決まってるじゃん」
「あーまあそういうのが性癖だったら逆効果だもんね」
「本当に何を言ってるの?」
雷太が楽しそうに笑う。
「でも付き合ってみたら案外悪くないってなるかもよ?それに、“初めて”の彼氏なんだし」
「初めて強調しないで。それに、彼氏なんて認めてないし」
「ふうん……じゃあ、気晴らしに今日夜来る?」
「!……いいの?」
「当たり前だろ。んじゃまた夜話そ」
雷太が優しい顔をして、私の頭をくしゃくしゃと撫でた。