溺愛、しないで
「アハハ!そんな怖がんなくっても、ちょーっとお仕置きするだけっスよ。君、もう高校生でしょ?人にぶつかったら謝る、常識っスよ」
「私ぶつかってないです!」
「ふ、ウチのボスがそうと言ったら、それが俺達の動く理由になるんス。君の意見は関係ないの」
「けっ、警察、よ」
「お、テンプレきたっスねえ!でも……おじょーちゃん知ってた?警察は証拠がないと動いてくれないんスよ」
ドクン、と心臓が嫌な風に跳ねる。
非日常で溢れるこの空間と状況のせいで思考が狭まり、追い込まれたような気持ちになっていく。
どうすればいいの、どうしたら……!
椅子の上で固まっていると、突然物凄い力で胸ぐらを掴まれて息が止まる。