溺愛、しないで


「会った時から思ってたっスけど、お人形さんみたいに可愛い顔してるっスねえ。……いくらでも使い道があるなぁ」


「……!」


「変態の旦那に売り飛ばすか?それとも一生、地下街(スラム)で体売って暮らさせる?その細くて綺麗な真っ白い足、切って売ってあげてもいいっスね」


「うえっ……!」


倫理からとことん外れた物言いに吐き気が込み上げた。


無意識に握り締めていた拳から、ぬるりとした感触が伝わってくる。


それに気付いた目の前の男が、私の手首を掴んで己の目の高さに持ち上げた。


「あーあー、力入れすぎて肉抉(えぐ)ってるじゃないっスか。つーか、こんなんで怖がらないで欲しいっス。どうせこれから長い付き合いになるんスから。……ねえ?」


そこでもう、耐え切れなかった。

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