独占愛は夜より深く。
「でもさ、紗菜ちゃんだっけ。総長の後ろに隠れてると、俺ら完全に悪者なんだけど」
その一言に、思わず要の背中から少しだけ顔を出してしまう。
すると碧と目が合った。
にこっと笑われたのに、なぜか背筋がぞわっとした。
この人、たぶんやさしそうに見えて、全然油断できない。
「ほら、出てきた」
「碧」
「はいはい」
また要に冷たく呼ばれても、碧は楽しそうだ。
そのとき、恒一が近くの机に腰を預けながら私を見た。
「まあ安心しろ。総長が連れてきた時点で、おまえは月影の客人だ。手荒なことはしねえよ」
その言葉に、少しだけ肩の力が抜けた。
けれど次の瞬間、伊織が静かに続ける。
「ただし、敵に狙われているのは事実です」
現実に引き戻される。
倉庫の中は静かなのに、外よりずっと息が詰まる。
ここにいる人たちは、私とは違う世界の人間だ。
危険で、暗くて、夜の中を生きている。
なのに。
要だけはずっと、私のすぐそばにいる。
その一言に、思わず要の背中から少しだけ顔を出してしまう。
すると碧と目が合った。
にこっと笑われたのに、なぜか背筋がぞわっとした。
この人、たぶんやさしそうに見えて、全然油断できない。
「ほら、出てきた」
「碧」
「はいはい」
また要に冷たく呼ばれても、碧は楽しそうだ。
そのとき、恒一が近くの机に腰を預けながら私を見た。
「まあ安心しろ。総長が連れてきた時点で、おまえは月影の客人だ。手荒なことはしねえよ」
その言葉に、少しだけ肩の力が抜けた。
けれど次の瞬間、伊織が静かに続ける。
「ただし、敵に狙われているのは事実です」
現実に引き戻される。
倉庫の中は静かなのに、外よりずっと息が詰まる。
ここにいる人たちは、私とは違う世界の人間だ。
危険で、暗くて、夜の中を生きている。
なのに。
要だけはずっと、私のすぐそばにいる。