独占愛は夜より深く。
第三章
倉庫の奥は、思っていたより静かだった。
外では時々バイクの音が響くのに、この場所だけ時間が止まっているみたいで、逆に落ち着かない。
古いソファに座ったまま、私は膝の上で手を握りしめていた。
要はさっきから少し離れた場所で、恒一と伊織と何か話している。
低い声で交わされる会話はほとんど聞こえない。
でも、ときどきこちらに向けられる鋭い視線のせいで、気は抜けなかった。
「そんなに固くならないでよ」
不意に、目の前に影が落ちた。
顔を上げると、朝霧碧がにこっと笑っていた。
手には、いつの間に持ってきたのか缶の飲み物。
「はい。甘いやつのほうが飲みやすいでしょ」
「……ありがとう」
おそるおそる受け取ると、碧は私の向かいではなく、すぐ隣に腰を下ろした。
近い。思ったよりずっと近い。
外では時々バイクの音が響くのに、この場所だけ時間が止まっているみたいで、逆に落ち着かない。
古いソファに座ったまま、私は膝の上で手を握りしめていた。
要はさっきから少し離れた場所で、恒一と伊織と何か話している。
低い声で交わされる会話はほとんど聞こえない。
でも、ときどきこちらに向けられる鋭い視線のせいで、気は抜けなかった。
「そんなに固くならないでよ」
不意に、目の前に影が落ちた。
顔を上げると、朝霧碧がにこっと笑っていた。
手には、いつの間に持ってきたのか缶の飲み物。
「はい。甘いやつのほうが飲みやすいでしょ」
「……ありがとう」
おそるおそる受け取ると、碧は私の向かいではなく、すぐ隣に腰を下ろした。
近い。思ったよりずっと近い。