やり直しの天才少女は、隠れた天才をあつめる
1:最強のチームを作ります!
目を開けると、そこは学校の校門の前だった。
満開を過ぎた桜並木。
散り始めた桜の花びらが目の前で舞っている。
「⋯⋯あれ?」
おかしい。
季節は、確か秋だったはずなのに――。
でも、目の前に広がっているのは、どう見ても春の景色だった。
「どういうこと⋯⋯!?」
戸惑いながらも、下駄箱へと向かう。
二年三組。
そこに、自分の靴箱を見つけてホッとする。
(良かった。変わってない⋯⋯)
そこで靴を履き替えているクラスメイトに、ふと訊ねてみる。
「ねぇ、今日って何月何日だっけ?」
「⋯⋯?四月十五日だけど」
なんでそんなことを訊いてくるの?って顔をしながらも上履きに履き替えて去っていく。
「⋯⋯四月十五日?」
私は呆然とつぶやいた。
(⋯⋯おかしい)
だって、ついさっきまで私は体育館にいたはず。
学校の公式キャラクターを決める対決で、瞬に負けて。
その直後、あのぬいぐるみが現れて――。
「⋯⋯まさか」
そう言って息を呑む。
「時間が――巻き戻ってる?」
⋯⋯しかも秋から春へ。
半年も前に戻っている。
そう考えようとして、私は頭をぶんぶんと横に振った。
「⋯⋯いやいや、あれは悪い夢だったのかも」
だって、この私が瞬に負けるわけない。
そう気を取り直し、上履きに履き替えて、廊下を歩き始める。