恋のメンテナンスは必要ですか?
第四話 「ホテル……いく?」
—— 一人目の彼氏は高校の同級生だった。
クラスも同じ、たまたま席が隣ですぐに仲良くなって。
可愛い顔をした優しくかっこいい人で、クラスでも人気の男子だった。
会話を重ねるたびに高鳴る胸を抑えきれず、自分から告白。
『俺も好き』と言われ、交際を始めた。
嬉しくて毎日が楽しく幸せだったけど、
そんな幸せも二週間と続かなかった。
授業後の夕暮れ。
忘れ物を取りに戻った廊下から見えた光景に言葉を失った。
——『あっ……だめっ……んっぅ』
——『っく……やっば……』
見覚えのある男女。
彼らは人気のない教室の隅に隠れ、女は机に手をつきながら男は獣のように激しく動く。
空き教室で自分の彼氏が親友が交わっているのを目撃して、衝撃と絶望に動けなくなった。
気持ち悪くなってすぐに破局。
もちろん親友とも絶交。
卒業間近だったことだけが、彩にとって救いだった。
二人目の彼氏は二十歳頃。
大学に通いながら働いていたバイトの先輩で。
五個年上の彼は当時の自分には素敵に見えた。
コーヒーショップでも、そのルックスでお客さんから人気を集めていた彼はとにかく見た目が自分の好みで。
困った時は助けてくれる優しさもあって。彼女がいないこと自体、不思議と感じるほど素敵な人だと思った。その彼から告白された時は驚いたけど、女っ気も感じなかったから信じてみようと付き合った。
信じたのが、間違いだと気づかずに。